風茶房 つのるなか

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柊の花を見し日や眼帯す 細見綾子

柊の花を見し日や眼帯す 細見綾子

柊の花を見し日や眼帯す 細見綾子

昭和42年の俳句です。

どういう理由で眼帯をすることになったのか、調べられませんでしたが憂鬱になったのは間違い無いでしょう。
そんな日に柊(ヒイラギ)を見ることができて、綾子は嬉しかったと思います。
柊の花はとても良い香りがします。目に不自由があっても嗅覚に支障はありませんし、むしろ目に不自由があると嗅覚は冴えるように思います。

私は一昨日、初めて柊の花を見ました。
「咲いているよ。良い香りだよ」と教えられ、もう夕方で暗くなっていましたが見に行こうと思いました。暗闇の方が香りは冴えるような気がしましたし、暗くても香りが立っていれば花は探せると思ったのです。
「今から見に行く」と言いますと、教えてくれた人は暗さを心配して付いてきてくれました。
そして見た柊の花は小さく可憐な花が密生していて、同じモクセイ科モクセイ属の金木犀や銀木犀と似ていました。香りはスパイシーで本格的に淹れた美味しいチャイを思い出しました。
案内人は「昼間と香りが違う」と言い、怪訝な顔をしました。
それで今日、まだ日のあるうちに一人で見に行ったのです。
今度は華やかでフローラルな香りがしました。花屋さんの香りです。一つの花を思い浮かべることは出来ず、花屋さんの香りだと思いました。金木犀や銀木犀とは違っていて、柊の香りの方が好きです。

写真も撮って帰宅し、この俳句を知ったのは先程です。
俳句用の写真を撮ることと自然観察は別立てなのですが、ときに、というか、よくシンクロします。

柊は花期のピークは過ぎている様子でしたので、近日中にまた見に行って香りの答え合わせをしたいと思います。

クリスマスリースなどに使われる赤い実の柊はセイヨウヒイラギで別種になります。(セイヨウヒイラギはモチノキ科モチノキ属)