平成8年の俳句です。
この時、欣一は新宿のJR東京総合病院に入院していました。8月から翌年の4月まで、8か月に渡る長期入院でした。妻・綾子も10月に同じ病院へ入院していて、12月には他へ転院します。
俳句からは綾子の気配が感じられません。
孤独を感じるのは背景を知ってるからでしょうが、立冬も病室もさみしいイメージなので「茶のうまき」にホッとしました。
撮影した日本茶は静岡県水見色、 かつやま製茶の「つゆひかり」という茶葉で淹れました。渋味の中に華やかさを感じる美味しいお茶で、「うまき」を追体験しました。(現在、この茶葉は販売しておらず、新茶の季節に買ったものです)かつやま製茶は、我が家と繋がりの深かった茶農家さんです。
湯呑み茶碗は欣一揮毫のもので「塩田に百日筋目つけ通し 欣一」とあり、昭和30年作句の欣一の代表句です。この湯呑みで実際にお茶を飲んだのは初めてで、とても気に入っていますし大切にしています。
お盆は欣一の好きだった朴の木で作られたものです。今年の夏に買いまして普段使いしています。
写真は欣一です。この写真は仏壇代わりの写真コーナーに以前から置いています。