風茶房 つのるなか

https://scrapbox.io/kazesabou/「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」よろしくお願いします

神事すみぬすびと萩の道帰る 細見綾子

神事すみぬすびと萩の道帰る 細見綾子

神事すみぬすびと萩の道帰る 細見綾子

昭和51年の俳句で、「埼玉県毛呂町、鏑流馬 六句」の前書があるうちの一句です。
「鏑流馬」は流鏑馬(やぶさめ)の異表記で、同じように「やぶさめ」と読みます。

埼玉県入間郡毛呂山町、出雲伊波比神社(いずもいわいじんじゃ)の流鏑馬は11月3日に行われる神事です。
最初、この前書を知らずに俳句単独で鑑賞しまして、ぬすびと萩の花の時期に写真を撮っていました。いざ掲載しようと思って調べて11月3日の俳句と知り、花ではなく実を見て詠んだ句だと分かりました。

撮影場所は花期に道の両側にぬすびと萩が群生しているところを探しました。
11月3日に撮ろうと決めていましたが、先月壊れたカメラはまだ修理中で他のカメラを借りて撮影しました。

その場所へ立って気が付きました。ぬすびと萩の実は強力なひっつき虫で触れると衣服にたくさん付いてしまうのです。
綾子の句にそのことは書いてありませんが、それを踏まえて「くっつかないように」歩いたか、「くっつくのを楽しんで」歩いたか、いずれにしろ、ぬすびと萩の実の季節ならではの情景があったのです。
神事を見学した興奮から日常に戻る通り道としての「ぬすびと萩の道」を想像しました。

花期の写真も掲載します。

盗人萩(ヌスビトハギ)

盗人萩(ヌスビトハギ)

盗人萩(ヌスビトハギ)