風茶房 つのるなか

夫(kaze777)を亡くして猫と暮らしています。自然観察と写真と珈琲が好きです。細見綾子、沢木欣一の俳句のことなど。

どんぐり拾ふ病院の許可時間 細見綾子

どんぐり拾ふ病院の許可時間 細見綾子

どんぐり拾ふ病院の許可時間 細見綾子

平成元年の俳句で、「入院中、新宿御苑へ散歩 二句」の前書があるうちの一句です。

夫・欣一の俳句、「試歩に出て木槿の白をよろこべり」が詠まれたのが9月6日で、試歩に出た綾子はこの時点ではまだ少ししか歩けなかったのが、日が経って、新宿御苑に散歩に出られるようになって詠んだ俳句です。

入院していたJR東京総合病院から新宿御苑までは距離があるので、たぶん車で移動して、御苑内を束の間歩いて秋を楽しんだのだと思います。綾子は見ているだけでなく身体で受け止めたかったのでしょう。しゃがむ行為、どんぐりの手触りと重さ、そういう何気ないことが生きている実感です。

綾子の家にあったどんぐりの木は唯一シラカシでした。
私もシラカシやコナラのどんぐりは見慣れていて、クヌギを見つけると嬉しかったりするもので写真はクヌギのどんぐりです。