平成2年の俳句で、「綾子の言葉」との前書があります。
妻・綾子の、何ということもない言葉をそのまま俳句にしただけと感じられるかもしれません。けれど、それを言った綾子と、聞いていた欣一の顔、両方が浮かびます。
前書を知らなければ欣一の言葉に思えますが、当時83歳の(12歳年上の)綾子の言葉は深読みすれば人生訓に聞こえ、欣一は感じ入ったのだと思います。
勢いのある初夏の薔薇や、情感のある冬の薔薇、どちらでもないこの季節の薔薇は、「今はこれでいいのだ」というように小さく高く咲いていました。
平成2年の俳句で、「綾子の言葉」との前書があります。
妻・綾子の、何ということもない言葉をそのまま俳句にしただけと感じられるかもしれません。けれど、それを言った綾子と、聞いていた欣一の顔、両方が浮かびます。
前書を知らなければ欣一の言葉に思えますが、当時83歳の(12歳年上の)綾子の言葉は深読みすれば人生訓に聞こえ、欣一は感じ入ったのだと思います。
勢いのある初夏の薔薇や、情感のある冬の薔薇、どちらでもないこの季節の薔薇は、「今はこれでいいのだ」というように小さく高く咲いていました。