風茶房 つのるなか

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棉の実は赤ん坊よりやはらかし 沢木欣一

棉の実は赤ん坊よりやはらかし 沢木欣一

棉の実は赤ん坊よりやはらかし 沢木欣一

昭和60年の俳句です。

「綿」ではなく「棉」と書くのですね。
調べたところ、どちらも「ワタ」と読みますが、摘み取った状態までのものは「棉」、種子を取り除いた後の状態のものは「綿」だそうです。俳句だと主に「棉」が使われるようですが、Wikipediaには「区別しないことも多い」と書かれていました。

欣一は、棉の実のやわらかさを「赤ん坊より」と詠いました。棉の種はフワフワの中にしっかりと、本当にしっかりと包(くる)まれていますので、赤ん坊と重なり、小さな命を守る大切さと温かさを感じました。幸福なイメージが伝わってきます。