風茶房 つのるなか

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撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一

撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一

撫子の花野浄土となりにけり 沢木欣一

昭和62年の俳句です。
翌年にこの俳句の句碑が建てられ、句集には「長瀞秩父一番札所に句碑建てられる 二句」の前書があります。

埼玉県秩父郡長瀞にある不動寺の境内に植えられた撫子を詠んでおり、その不動寺に欣一の句碑が建立されました。

秋の長瀞観光に「七草寺めぐり」があります。七つのお寺それぞれに秋の七草のひとつが植えられていて、参拝しながらお花を見て回るのです。

不動寺不動明王を本尊とし、山伏修行の場で3月には火渡りの荒行が行われます。また、年に一つだけ祈願をすると必ず叶うと言われており、一願不動とも呼ばれています。

「苦しみのない、楽しみだけの幸せに満ちた浄土という場所があるのなら、撫子の花がたくさん咲き誇るこの花野こそが浄土というに相応しい場所だとしみじみと思った」というのは簡易な解釈ですが、この句の深い鑑賞は難しく、実際に行ってみたら何か通じるものを感じることができるかもしれないと淡い期待を持っています。外出が気軽に出来るようになったら、ぜひ行ってみたい場所です。
こちらのサイトには、不動寺ではすべての七草を観賞できると書いてあります。

なお、この花の正式名は河原撫子(カワラナデシコ)です。別名は撫子(ナデシコ)または、大和撫子(ヤマトナデシコ)。