平成10年の俳句です。
イナゴ(蝗)が来るのは、たぶん多くの人にとっては嫌なイメージで、「イナゴの大群が農作物を襲う」という海外のニュースが頭を過ぎるからだと思います。
この時の欣一は雑文の依頼をイナゴの来襲のように思ったのでしょうか。
日本の稲作害虫はウンカやカメムシやイナゴなどのバッタ類が知られています。イナゴは稲の葉や茎をかじりますが食用になる貴重なタンパク源でもあります。そしてそのお顔はちょっと可愛らしいです。
欣一の雑文書きの憂さは、イナゴの俳句にしたことでユーモラスにも感じられました。
しかし人間と「蝗」との闘いはときに壮絶です。私の呑気な感想は現実を知ることで大きく揺らぎました。
長いですが非常に興味深いです。ざっとでもよいので最後までお目通しをぜひ。
「蝗」の理解も深まります。