風茶房 つのるなか

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夕焼に見惚れて外にいつまでも 細見綾子

夕焼に見惚れて外にいつまでも 細見綾子

夕焼に見惚れて外にいつまでも 細見綾子

平成7年の俳句です。

素直な俳句だと感じました。
夕焼けは夏の季語です。夏は湿度が高く大気中の水蒸気が多いので、赤以外の光が散乱されやすく、雲が赤く染まる美しい夕焼けが生じやすいのだそうです。

この句はどこで詠んだのでしょうか。家の庭からかもしれないし、見晴らしのいい高い場所か、地上でも横にグンとひらけた場所だったかもしれません。そうすると、今回の写真は合っていません。
これは、私にとっての懐かしい感じの風景で、現在も身近で見られる夕焼けなのです。

綾子が住んで、私も十数年暮らした家は駅から南西の方向にあって、家に帰る途中で夕焼けの時間にあたると、住宅街の中を夕焼けの変化を見ながら歩くことになりました。その時間が好きでした。
家に着いてしまえば終わりなのですが、夕焼けのクライマックスの最中ならば、家に入らずに見続けることもありました。

誰もが共感できる俳句ですし、それぞれの風景を思い描けますので、思い出を含んで切なく感じる人が多いでしょうか。