風茶房 つのるなか

https://scrapbox.io/kazesabou/「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」よろしくお願いします

あぢさゐや逢はばすずしくもの言はむ 細見綾子

あぢさゐや逢はばすずしくもの言はむ 細見綾子

あぢさゐや逢はばすずしくもの言はむ 細見綾子

昭和22年の俳句で、第二句集『冬薔薇』の未発表句として第三句集『雉子』に掲載されました。

紫陽花ほど、この季節にありふれた花はないと思います。
どこへ行っても紫陽花があって、そのたびに涼しさを感じたのでしたら、誰かと会っても蒸し暑さを忘れて爽やかに挨拶できそうです。

綾子は普通によく見られる青か水色の紫陽花を見て詠んだのかと思いますが、白色で八重の柏葉紫陽花の写真にしました。

これは八重柏葉紫陽花(ヤエカシワバアジサイ)の名で知られているもので、スノーフレイクという園芸品種です。庭木に植えているお宅はわりと多いと思います。花は白く涼しげで華やか、柏に似た葉はうまくいけば美しく紅葉します。
紫陽花の装飾花(花びらに見えるもの)と両性花(実際の花)はガクアジサイだととてもわかりやすいですが、このスノーフレイクにも両性花はありまして、装飾花の中に少し見えますね。

この俳句にこの写真を選んだのは、装飾花の形が喋っているようにも見えたからでした。