風茶房 つのるなか

https://scrapbox.io/kazesabou/「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」よろしくお願いします

なづな粥泪ぐましも昭和の世 沢木欣一


 なづな粥泪ぐましも昭和の世 沢木欣一

平成元年の俳句です。

昭和64年1月7日に昭和天皇崩御、その日の午後に新しい元号が発表になり、翌日の1月8日からは平成になりました。
大正8年生まれの欣一ですから、昭和の歴史と共に生きたと言ってもいいと思います。(亡くなったのは平成13年ですが)
戦争体験や貧しかった時代のことなどを一瞬で回想した句に思いました。

なづな粥は薺(ナズナ)だけの粥ではなく、七草粥を意味しますが、欣一や綾子の俳句からは近場の野川や谷保へ、芹や薺を摘みに出かけたことがわかります。当時は八百屋で「七草粥セット」のようなものは売っていなかったのでしょうね。摘みに行くことが楽しかったのですから、自前では7種7草は揃わなくても構わなかったのでしょう。

綾子に、こういう俳句があります。

 七草粥夫がもつともよろこびし 細見綾子(昭和60年作)

そうなんですね、と微笑ましいです。
kazeは特に七草粥にこだわることはなかったです。一緒に食べたのは、当時はセブンイレブンで売っていた七草粥です。だから、我が家の七草粥を継承していません。
ただ、kazeはお腹が弱かったので、壊す度にお粥を作りました。
冬瓜をすりおろしたり、トマトでだしを取ったり、かなり工夫しました。
野草摘みは、何度か春に蓬の若葉を摘みに行って、kazeが草餅を作ってくれました。
いい思い出です。

写真はこれしか撮れなかったので、俳句のイメージとは合いませんけれど、私が本日の昼に食べた七草粥です。
卵入り雑炊風ですが、とてもおいしいお粥でした。

七草粥

この先、俳句にふさわしい写真が撮れたら差し替えます。