風茶房 つのるなか

https://scrapbox.io/kazesabou/「細見綾子・沢木欣一 俳句アーカイブ」よろしくお願いします

鶏頭を三尺離れもの思ふ 細見綾子

鶏頭を三尺離れもの思ふ 細見綾子

鶏頭を三尺離れもの思ふ 細見綾子

昭和21年の俳句です。

細見綾子、代表作のひとつです。
金沢の尾山神社の境内に、この句の立派な句碑が建っています。

綾子が自註しているし、多くの俳人が解説を書いていて、私などが何を書けばいいのかと…。
それで、辻恵美子さんの著書『泥の好きなつばめ 細見綾子の俳句鑑賞』(邑書林)より、綾子の自註を孫引きします。

鶏頭と自分との距離が三尺だと思った時急にその三尺にひらめきを感じた。自分と鶏頭との間の三尺こそ分明なものだったのである。あらゆるものがそれによってはっきりするかのごとく感じられた。鶏頭もそこに立っている自分も。もの思うことによって立っている、また自分が存在するいわば自分自身の存在感を意識したのだ。

 『現代俳句全集』四 の「自作ノート」より

  -『泥の好きなつばめ 細見綾子の俳句鑑賞』(邑書林)P83より孫引き

綾子には、ものとの距離を詠んだ句がいくつかありますが、どの句も表現が秀逸でハッとさせられます。それぞれの写真を、できれば撮りたいと思っています。

鶏頭のこの句はkazeが大好きでした。大切な気持ちで撮りました。